映画のデキがやべぇって聞いて、オラなんだかワクワクしてきたぞ

うちにはブルーレイを視聴できる環境がいくつかあります。

  • AQUOSブルーレイ (HDDレコーダ)
  • メインPCのブルーレイドライブ
  • サブPCのブルーレイドライブ

もう視聴できる環境になって1年半ぐらいなのですが、これらにいまだにブルーレイディスクが挿入されたことがありません。さすがにもったいないし、最近映画のレンタルとかをほとんど見ていなかったので、久々にツタヤに足を運んできました。

近くのツタヤにもちゃんとブルーレイディスクのコーナーがありました。しかし狭い。棚一つ分しかありませんでした。この中で『マトリックス』やら、『WALL・E』やら、『ロッキー2』やらがひしめき合ってました。でも『マトリックス』はとっくにDVDで観たし、『WALL・E』は映画館でバッチリ観てきた上に先日WOWOWでハイビジョン録画したばっかり。『ロッキー2』は未見だが1作目から観たいのに置いてないので今回はパス。


そして手に取っていたのは、これでした。
ドラゴンボール・エボリューション』

アレなことで有名なドラゴンボール実写版です。そうとうヤバいとは聞いてたのでもう観ないことにしようと思ったのですが、ほとんどの作品が1本ずつ並んでいる狭いブルーレイ棚の中で、なぜかこれを2本も並べたツタヤ○○店の心意気に負けてつい手に取ってしまいました。

100円レンタル棚から持ってきたゴッドファーザーなどと一緒にレジへ。もう、あとには引けない。


ここからかなり脱線。(以下、別の映画の感想を書くのにアツくなってしまったため、ドラゴンボールの感想は今日のエントリにはありません。ご了承ください)

今年観た映画は、地上波かWOWOW(のお試し期間中)が中心でした。この『ドラゴンボールを称する何か』もそうとう酷いというウワサを聞いてましたが、これ同じく酷いと聞きながらいざ観たら予想を遙かに上回ったうんこ映画がありまして、それがこの『少林少女』です。

大ヒットを記録した名作『少林サッカー』の監督・主演をつとめたチャウ・シンチーをエグゼクティブプロデューサー (名義貸し) に迎え、『踊る大捜査線』の本広克行監督とスタッフたちによって作られたフジテレビの映画。

フジテレビの映画っていう時点ですでに死亡フラグなんですが…こいつはもう予想を遙かに超越したヤバさでした。お金がもったいないからと地上波で観たら時間すらもったいないと感じたほど。支離滅裂な脚本としょぼいアクションの連携に途中で何度も観るのをやめようと思いました。その苦行を乗り越えて待っていたのは脚本担当が病気にかかったのかと思うほど意味不明なラストシーン


そもそも、予告編もJAROものです。この予告編の中で唯一面白そうだった「黄色いユニフォームを着て少林ラクロスをしているシーン」はすべてエンドロールからの抜粋だったという衝撃。さらに、この予告編のBGMはなぜか本作では一切使われていない『少林サッカー』のテーマ曲なのも宣伝としてまずい。一番ひどいのは、シュートしたラクロスのボールが建物に衝突して爆発するシーンなんて作中に一切存在しないことです。現実はこんなおバカなノリはなくて、中途半端にシリアスで、すべりまくりの内容、「超攻撃的的最強少女誕生」「彼女に日本は狭すぎた」どちらもウソ丸出しです。*1


ブルース・リー信奉者のチャウ・シンチーの名前を借りながら「ブルース・リーを小馬鹿にするネタシーン」という、ファンから本広監督の頭に回し蹴りカウンターを喰らってもおかしくない要素が仕込まれているので、チャウ・シンチーはほんとに名前を貸しただけなんだと思います。ネタバレを含みますが、詳しくは破壊屋さんのレビューや、超映画批評さんのレビューがおすすめです。

制作したフジテレビは何をとち狂ったのか、こんなのを少林サッカー』とセットで二夜連続の後半として放送するんだから尚更タチが悪いです。何人の視聴者が「少林サッカーが面白かったから明日も観よう!!」と純粋な気持ちで鑑賞して奈落の底に突き落とされたのだか…。

…こいつについては、後日ちゃんとした感想を書こうと思います。


これが2009年 (公開は2008年だけど) に鑑賞したうんこ映画チャンピオンに君臨しています。相当な強敵ですが、果たしてドラゴンボールによりチャンピオン陥落してしまうのか。

「名義貸ししたら知らないところでヤバいことになっていた」対決、はたしてどちらが勝利を制するのか。


前置きが長くなりましたが、そんなこんなで人生初のブルーレイディスク鑑賞が始まります *3

少林少女のせいで長くなったので続く。

*1:これだけ好き放題やっておいて、当時映画館で予告編を見た瞬間に鑑賞を決定した『少林サッカー』の予告編と違って観たいと思えないのがまたすごい。

*2:ちなみにシンチーはこの『ドラゴンボールを称する何か』のプロデューサーもやってたそうですが、助言を全然作品に反映してもらえずに途中降板したらしいです。もう踏んだり蹴ったりですね。どうせなら『少林少女』も降りたらよかったのに。

*3:ブルーレイの画質ですが、DVDより圧倒的に美しいのは間違いないのですが、WOWOWのハイビジョンを観てしまったあとなので、画質自体にはそれほど驚きは感じませんでした。すごいと思ったのが、字幕がめちゃくちゃキレイなこと。ブルーレイの字幕はデジタル放送のテロップとほぼ同じ水準です。DVDの字幕はいくら映像をアプコンしてもギザギサの文字ですからね。